安全運転管理者選任事業所の飲酒運転根絶について
〜安全運転管理者の皆さん〜


◇飲酒運転の根絶を!

 アルコールの影響は、「中枢神経が麻痺する」「視力が落ち視野が狭くなる」「集中力が落ちる」「平衡感覚が狂う」など、自動車の運転の支障となるものばかりです。飲酒運転は、重大事故に直結する非常に危険な行為で、犯罪です。飲酒運転で交通事故を起こせば、本人はもちろん周囲の人のその後の人生を大きく狂わせることは多くの事例が示しています。本人だけでなく、お酒を提供する方も「飲酒運転は犯罪である」ことを自覚して、飲酒運転のない交通社会を作りましょう。


◇安全運転管理者の皆さんへお願い!
  • 飲酒運転根絶の風土作り
    飲酒運転根絶に向けて従業員に対する教育を行いましょう。飲酒が心身に及ぼすさまざまな影響、飲酒運転が招く悲惨な結末などを機会あるごとに伝え、社内に飲酒運転根絶の風土を作りましょう。

  • アルコールチェッカーの導入
    点呼や朝礼時には、対面方式で運転者の体調や顔色を確認しましょう。本人は意識しなくても前夜のお酒が残っている場合もありますので、アルコールチェッカーの活用を勧めます。携帯電話やパソコンを通じて遠隔地からでもチェックできる機種もありますので、運行形態に応じたチェック体制を作りましょう。

  • 事業所における飲酒運転防止策の事例
    • 乗務前最低8時間以内の飲酒禁止
    • 会社施設内での飲酒禁止
    • 行き先地、宿泊地での飲酒禁止
    • 点呼、朝礼時のアルコール検知
    • 抜き打ちによるアルコール検知
    • 違反した場合の処分規定の明示
    • 啓発キャンペーンの実施
    • 社内報や社内ネット等にアルコールについての記事を掲載
    • 啓発ポスター、標語の募集と掲示

  • 「アルコール依存症者」対策
    飲酒運転を繰り返す運転者は、アルコール依存症が疑われます。管理者は日頃の勤務態度、お酒の飲み方などを観察することにより、アルコール依存症に陥っていないかどうかをチェックし、その兆候がある場合は専門医療機関で治療を受けることを指導しましょう。


<<安全運転管理者がすぐに使える朝礼ネタ>>
  • バス停付近の歩行者に注意しよう
    バス停に止まっているバスを追い越すときや、バスとすれ違うときに、バスから降りた歩行者がバスの前後から横断してきて衝突する事故が発生しています。バスの前方に出る時などには、「バスから降りた歩行者が飛びだしてくるかもしれない」と予測し、慎重な運転を心がけましょう。また、バスがバス停に来ると乗り遅れまいとして、無理に道路を横断する歩行者がいます。とくに、傘をさしていたり、スマホ等を使用している歩行者は、車の接近に気づかない場合がありますので、注意を払ってください。

  • トンネル内ではサングラスを外そう
    夏場、日差しの強い日には、サングラスをかけて運転することがあるかと思います。そのときに気をつけたいのが、トンネル走行です。光が少ないトンネル内にサングラスをかけて進入すると、視力が一気に低下します。トンネル内に入るときはサングラスを外しましょう。

  • ドラレコを活用しよう
    ドラレコと聞くと、運転中に事故が起きた際に、証拠として動画を記録してくれるというイメージが強いと思います。しかし、ドラレコのなかには、「駐車監視機能」を搭載しているものもあります。「駐車監視機能」とは、車が停止中に起きた出来事を映像として記録してくれる機能のことです。ドラレコに搭載された加速度センサーや動体検知センサー等により、駐車中に接触事故や車上荒らしといった被害が発生した状況を録画してくれるものです。とくに、屋外の駐車場を利用していたり、社有車の持ち帰りを許可している場合、こうした機能を有するドラレコを選択すると、防犯にも役立ちます。